【コラム】情報セキュリティマネジメント試験~有効な資格?難易度は?~
情報処理技術者試験に「情報セキュリティマネジメント試験」が追加された。今まで、セキュリティの資格の代名詞といえば、「情報セキュリティスペシャリスト試験」であったが、社会情勢!?を踏まえ新設されたようだ。
昨今、情報セキュリティに関してニュースや新聞で取り上げられることが多いが、「自分は関係無い」と考えている人が多いのではないか?と思っている。情報セキュリティは専門家に任せればよい、とか、自分はITに関する仕事をやっていないから関係ないと考えてる人がいるならそれは大きな間違いである。
・会社で使っているメールもITです。
・今そこで使ってるスマホもITです。
・ネットで何かを調べる。それもITです。
ほとんどの人が知らず知らずにITに触れ、知らず知らずに「情報セキュリティの脅威」にさらされているのである。システム、IT技術者で全ての脅威に対する対応ができればいいのだが、不可能なことであり、「情報資産」を守るためには一人一人のスキルアップが不可欠なのである。
では、「情報セキュリティマネジメント試験」の登場によってどの様な効果が生まれるのであろうか。。
一番の効果は「情報セキュリティを勉強する人が増えること」ではないかと考えている。「情報セキュリティスペシャリスト試験」は高度試験(スキルレベル4)に位置付けられていて、ITに関する仕事をやっていない人にとってどうしても疎遠になってしまう。一方「情報セキュリティマネジメント試験」はスキルレベル2の試験(基本情報処理と同等の難易度)であり、ITを仕事としていない人にも受けやすいレベルとなっている。
(ノンITの人にも受けてもらうことが目的であるならば、もう少しましな資格名称はなかったのであろうか。「情報セキュリティマネジメント試験」と言われるとなんだか難しい試験に思え、名称だけで避けてしまう人がいるのではないか。
「ITパスポート」のように、ITアレルギーがある人にもなじみやすい名称にすべきだったのではないか。「情報セキュリティパスポート」とかでも良かったのではないか。)
情報処理教科書 情報セキュリティマネジメント 要点整理&予想問題集
だらだら書いてしまったのでまとめると。。
■有効な資格かどうか?
⇒情報セキュリティの知識を得るという意味では有効であると思うが、
就職、転職にはあまり有効活用できないのでは!?
中途半端感は否めないので、キャリアアップを目指しているのであれば、
「情報セキュリティスペシャリスト」の取得目指すべき。
■難易度は?
⇒基本情報処理と同等なので、それなりに難しいはず。少なくとも、
一夜漬けではう受からないのでは・・・
(基本情報処理って名前に「基本」が付いているから簡単と思われがちだが、
結構ムズイから、、一応国家資格だし。。)
次回は、例題とかを見たうえで、取得に向けての勉強方法を書く予定。
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★★2017/7更新★★
情報セキュリティマネジメントの資格と取った上で、就活した大学の後輩が無事に第一志望の大手SIerに内定していた。面接のとかでも、なかなか好評だったそうだ。大学生で持っているとそれなりに就活で武器になりそうだ。(スキルというよりかは、IT業界に対する興味であったり、勉強する姿勢が評価されるのではないかと思っている。)
★★2018/1更新★★
基本情報が何度も落ちて嫌になっている人の気分展開にいいかも。会社によっては受かれば『基本情報受かったこと』と同じ扱いにしてくれる。