IT資格取得~受験料の節約~

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先入観・型にはまらない転職活動のススメ

最近、IT系の仕事から少し脱線して、中途採用の仕事に携わる機会があった。

色々新しい発見があったので、紹介する。

その①:転職活動を就活の延長線と思っている人はお祈り率が高い

就活のようにそこそこの学歴があれば数打ちゃ当たると考えている人は改めた方がいい。不採用の確率が高く、時間を無駄に浪費するだけである。特に、

  • 自己紹介、経歴紹介をテンプレート化して使い回すこと

をやっている人は、相当まずいと思ってもらって問題ない。

面接の時間は非常に短い。面接官に”あ、マッチしそうだな”と思わせる必要がある。当たり障りのない自己満的な紹介は不要。”自己紹介、職歴紹介”の中で、面接官に対して、

ここを深掘りしたい、ここの経験を詳しく聞きたい 

と思わせる必要がある。この点に関しては、事前の準備、戦略の組み立てが必須。個人的には、各種紹介の後に面接官から質問がなかった場合、”刺さっていないと同意”であると考えている。

ただし、戦略と言っても難しいことではない。結構簡単なことなのに、やっていない人が多いため、差がついている現状がある。

  1. 応募職種、ポジションの募集背景を自分の言葉で具体的に説明するできるようにする
  2. 自分の経歴、スキル、志向と照らし合わせFitできるもを探す
  3. Fitしたものを具体的な例を持って説明、紹介できるようにする
  • NG例:臨機応変に対応して、課題解決を推進した
  • OK例:OSの構築経験、スキルを踏まえ、課題を可視化し、アプリ担当者を巻き込んで課題解決を推進した。

すごい当たり前なことだ思う人もいるかもしれないが、”この当たり前”ができていない人が本当に多い。

経歴は新しいものから紹介しないとダメだ

短く端的に説明することが大切なため、具体的なプロセスは後で話そう 等々

先入観に囚われ、相手目線が欠落していないかよく考える必要がある。

その②:仕事と転職活動は全く別物と考えている人は残念率が高い

仕事をしている中で、

  • あの上司は全然資料を読んでくれない 
  • 会議資料を事前に送付しているのに目を通してくれない
  • 結局使われるのは、サマリ資料の1枚だけ

って思いをする人はちょこちょこいる想定。なので、自分の仕事を進めるために、創意工夫を凝らしているはずだ。

なのに、何故か転職活動になると、

  • 事前に応募書類は読み込んでもらっているはずだ!
  • ある程度、スキル・経験を書類上の内容は理解している上で質問されているはずだ!

といった、謎の前提を置いている人が多い。

転職の面接となると、面接官として、現場のリーダーやマネージャーが出てくることが多い。自分の上司に照らし合わせてもらえれば一番しっくりくると思うが、

  • 書類を事前に読み込んでくれるだろうか?
  • 質問事項をあらかじめ用意してくれるだろうか?

答えは”NO”である。もちろん、事前に応募書類は読み込むべきである。しかし、残念ながら、リーダークラスは常に120%ぐらい稼働しており、時間が裂けない現実がある。

ってなると、伝える側は丁寧にならざるを得ない。

  • 職務経歴書に書いてある通り〜〜〜です。
  • 志望動機に書いてある通り〜〜です。

って言ったところで、あんま読んでないので”この人何言ってるんだ??”ってなる。特に、職務経歴書は、人によっては10枚近くあったりするので、余計に?????な感じになる。

しかも職務経歴書はなぜか知らないが、ワードのフォーマットて非常に読みづらい。今だに使われている理由が不明。

  • 秘書を通じやっとのことで会議調整ができたリーダー層、経営層への報告の場で、あのワードの形式の報告書を使ってプレゼンしますか?

って質問したら、大体の人が”NO”と答え、”伝えたいことをまとめたサマリ資料を用意する”と答えるはずである。

転職面接の場も同じである。”今回の応募のために作ったサマリ資料”を手持ちしておけば良いだけの話。ただし、サマリを闇雲に出すのではNGである。営業活動を思い出してもらいたい。

  • 聞いてもいないことを資料を出して、喋りだし、押し売りされる

そんなことされたら不信感が募るだけである。出すタイミングが肝要。自然の流れに任せるべき。用意したものが無駄になる可能性があるが、そこはしっかり我慢をする。

仕事で大事な報告をする時、想定質問を考え、手持ち資料、Appendixを何枚も用意したけど、結局使わなかった。ってのはあるあるなこと。逆に、労力(プロセス)をアピールしようとして、聞かれてないことをダラダラ話したら、評価がよくなかった。ってのもあるあるなこと。

転職活動も全く同じである。

 

私個人の考えであるが、転職活動は仕事の延長線上である。売り上げを上げる、契約を勝ち取るためには、戦略が不可欠。転職活動も戦略が不可欠。

戦略が立てられない場合は、応募しない方がいい。相手は百戦錬磨の手だれ。すぐにボロが出てNGとなる。お互い時間がもったいない。

転職活動は、楽しみながらゲーム感覚でできる人もいれば、事情があって追い込まれながらやっている人もいる。後者の場合、精神的にも肉体的にも非常に辛いことが多々ある。そんな人に少しでも役に立てればと、、、、、

 

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