IT資格取得~受験料の節約~

ITに関する資格についてのブログ

コモディディ化を唱えるコンサルがコモディディ化する矛盾

コンサルの大量発生

コンサルの大量採用が止まらない。世の中のエージェントの八割以上はコンサルの仲介業者なのでは?と思うぐらいである。

エージェントは笑いが止まらないはずだ。コンサルの給料がチキンレースかのように上昇し、支払われる手数料は割合も額も鰻登り。とりあえず転職を考えている人にコンサルを紹介。練習という立て付けで受けさせて内定を得る。採用難易度が駄々下がりしているので、数打ちゃあたる。提示される給料が良いので、勘違いさせて入社させる。求職者の将来なんて1ミリも考えていない。入社させるためにあの手この手で騙くらかす。

親身になって転職活動を支援している人もいるとは思うが、ごく少数派では?仮想通貨バブルと同じで、流れに乗り遅れまいと必死に営業営業。

こんなことになってしまっているのは、全て”DX(デジタルトランスフォーメーション)”って言葉に踊らされている人、企業がたくさんいるからだ。

DXバブルが弾けるきっかけ

今の株価は実態に伴わないバブルだという人がいるが、”DX”関連のことの方がよっぽどバブルである。何を言いたいかというと、

  • 実態が全くない、成果が全く出ていない高単価の仕事

が世の中に溢れているってことである。一個あたりの利益が1円にも満たない何銭の世界で戦っている大企業が、平気で月単価数百万円のコンサルを使う。では、そのコンサルは費用に見合った仕事をしているのであろうか。

仮に、月単価200万のコンサル3人を6ヶ月使った場合、合計で3,600万円のお金が必要。利益率を10%と仮定すると、売り上げとしては3億6,000万円必要となる。

そんな成果を出している人、ほとんど見たことがない。その3人にひたすら投資用マンションを売らせた方がよっぽど費用対効果が良さそうな気がする。しかも、月単価200万は、大手コンサルだとジュニアレベル。対してもスキルもないジュニアがググって調べて作った資料に3,600万円払っているようなものである。

そろそろ経営者の人たちも

  • あれ?コンサル高くね?何も成果出てなくね?

って気が付く人が増えてくると思われる。その時が、DXバブル崩壊の時である。継続の契約を勝ち取ることができず、契約期間満了に伴い、コンサルはお払い箱になる。

DXバブル崩壊後の世界

想像するのは非常に簡単。需要と供給が逆転して、コンサル余りになるだけである。よくコンサルはベンチャーや事業会社で引っ張りだこというが、それは昔の話。

パワポのお絵かきしかできず、専門性もなければスキルも低いコンサルをわざわざ雇う理由がない。本質的な仕事をしてきた人は一瞬でその判別がつく。書類選考は比較的に通りやすいかもしれないが、面接となったらすぐに何もできないことが露呈してしまう。

歳をとれば取るほど悲惨である。採用面接で、”即戦力としてあなたは何ができますか?”と質問されても、

  • ググったことを綺麗にパワポにまとめることができます
  • コミュニケーションハブになれます
  • 会議のファシリテートができます
  • 見栄えが良い数字を作ることができます 等々

中身のないことしかアピールできない。30歳近くになれば、やる気元気は求められない。やる気元気は大前提でプラスアルファの専門性が求められる。しかも、コンサルの給料が良いからそれに似合った職となると、さらに専門性が求められる。

それなりの規模の事業会社では、専門性はなくとも、フットワークが軽く、コミュニケーション能力が高い人は一定数いる。なので、わざわざその層を中途採用で補填する必要がないのである。

求められるのは、難しい課題、未知の領域への挑戦の際にピンポイントで成果が出せる専門性と高いスキル。そもそも、そんなもの持ってたら、いくらDXバブルが崩壊したとしてもコンサルとして食っていける。結局のところ、余りものとなってしまったコンサルだけの問題になる。無限ループ。

コンサルを目指している人へのアドバイス

日常生活ではあまり偉そうなことは言えないのだが、ブログということで思ったことをストレートに書いてみる。

新卒でコンサルを目指している人向け

一般的なビジネススキルを素早く身につけられるのは確か。ただし、昨今の働き方改革の恩恵?もあり、死ぬほど働ける環境ではない。特に大手や有名どころでは顕著である。なので、思ったほどすぐに成長できる環境ではない。本当にがむしゃらに働きたいんだったらベンチャーに行くべき。資金繰りに困ったりしたら、休んでいるわけにはいかないので、必然的に仕事せざるを得ない環境に追い込むことができるからだ。

専門性は全く身につけることができない。個人の努力次第ではどうにかなるが、仕事でしか身につかないことも多いので、どうしても薄くなってしまう。

長くいればいるほど、給料が上がって出づらくなる。2、3年働いて、サクッと本当にやりたいことを見つけて、転職するのが吉。特に、第二新卒カードを使える期間が勝負。それを過ぎると、転職したくてもできなくなる可能性が高い。

転職でコンサルを目指している人向け

<そもそも一芸がある人>

コンサルに入った方が良い。コンサルも事業会社もなんだかんだ求めているのは専門性。

絶対にやってはいけないのは、

一芸を無視して心機一転新しいことに挑戦する

である。専門性はとことん追求すべき。もちろん、芸の肥やしになると思われる新しいことはどんどんやるべき。ただし、あくまで軸は自分の持っている一芸。

給料も上げることができるし、自信にもつながる。いいこと尽くめ。

<一芸がない人>

オススメしない。無駄に時間を過ごすだけの可能性あり。現状維持は停滞なので、心機一転コンサルになるのは悪いことではないが、その前にもっとよく自己分析をすべき。

  • お金と仕事どっちが大切なのか
  • 本当にやりたいことはなんなのか
  • そもそもやりたいことはなんなのか
  • 今の仕事の不満な点はなんなのか
  • その不満は今の仕事の中で解消できないのか 等々

就活生の自己分析は大して重要ではないが、転職する場合の自己分析は非常に重要と考えている。”時間”と”若さ”は取り戻せないからだ。就活生の場合は、嫌だったらさっさと辞めれば良い。やり直しはいくらでもきく。最強の武器である”若さ”があるのでどうにかなる。

その若さも残念ながら歳を追うごとに劣化していく。中途半端に歳をとった状態での選択ミスは致命的というか、精神的ダメージが大きい。ポジティブ思考だったら、思い立ったら吉日で即行動も良いが、、、

給料もあげたい、一生ものの専門性を身につけたいってのは、実現しないので、冷静になってどっちを優先したいか真剣に考えるべき。二兎を追うものは一頭も得ず。

 

最後に、、、

いつも通り、なんかまとまらない文章になってしまったので、一旦これでおしまい。

何が言いたかったかっていうと、バブルは弾けると危ないよ!ってだけ。

それをどう思うかも、人それぞれ、個人次第。