AWS Technical Essentialsの評価&感想~14万円は・・・~
AWSは触ったことがあるものの、よくわからずにポチポチしていただけなので、基礎から基礎からじっくり学ぼうと研修を受けることにした。受講したのは、
「AWS Technical Essentials1とAWS Technical Essentials2」である。
Amazon Web Services実践入門 (WEB+DB PRESS plus)
二日間の研修で、合わせて14万円もする・・・普通の人が気軽に受けられる値段ではない。
受けるかどうか迷っている人のためにも、評価/感想を書いていく。
★★総評★★
自分のお金で受講しないのであれば受けても損はない。(逆に自費で受けることを考えている人はやめた方が良い。もったいない。。)
★★良い点★★
AWSとは何ぞや。何ができるのか。代表的なサービスは何か等々の基礎をしっかり抑えられる。演習でAWSを結構触れる。自分でサイトを構築できたりするので、実務をイメージしながら学ぶことができる。
★★悪い点★★
2日分のボリュームがないため、無駄な休憩時間とかが多い。正直、1日あれば終わる量。(研修二日いって、会社二日さぼりたい人にとっては良いかもしれない)
★★補足★★
AWSをまったく触ったことがない人にとってはおススメの研修。少しでもAWSを触ったことがある人にとっては絶対に物足りない内容でもある。そういう人は上位の研修を受講すべき。
★★感想★★
研修の中でもAWSのサービスの進化のスピードを実感することができたのが一番の収穫。日々進化しているので研修の資料が追い付いていないことに非常に驚いた。「〇〇のサービスが先週リリースされたんで名称が変わっています」/「〇〇のリリースでボタンの配置が変わっています」等々、来年の今頃は使った研修資料が全く使い物にならなそうである。
こんなスピード感でamazonは動いているのに、担当する仕事はたいした機能を作らないのにリリースは半年以上先・・自分のやっている仕事とのレベルの違いを見せつけられ憂鬱な気分にもなれるのがこの研修のいいところではないか。。
「高い、まずい、遅い」ものしか作れない自分を恥じながら今日もコードを書く・・
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版
- 作者: 玉川憲,片山暁雄,今井雄太,大澤文孝
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AWS一強とクラウドサービスの冗長化~AWS 認定ソリューションアーキテクト取得を考える~
今やIT関連の仕事をしていてAWSに関わらないことの方が難しい。クラウドといえばAWS。別のベンダーを使うにしても比較は必ずやらされる。
正直AWSは便利。多種多様なサービスがあるのはもちろんのこと、DR(ディザスタリカバリ)、BCP(事業継続計画)の観点も非常に優れている。クリックするだけで、別のロケーションにシステムを構築することができる。
実際にバックアップサイトをアメリカに一から構築するとしたらどのくらい大変なことか。。データセンター選定だけでもかなりの労力/コストがかかるであろう・・・
お客さんにAWSを提案するにあたり最近悩みがある。特にそのお客さんのシステムの規模が大きければ大きいほどその悩みが大きくなる。
もちろんAWSにはサービスレベルが具体的に定義されており、止まらないような仕組み/サービスも数多く提供されている。ただ、AWSを運営しているのはamazonであり、一企業である。タカタや神戸製鋼の様な事態にamazonが陥る可能性も0ではない。戦争などの誰も抗うことができないような不可抗力によって、サービスが利用できなくなるかもしれない。AWSが使えなくなったら、あきらめるとの方針であったら、amazonと心中すればよいが、公共/社会インフラ的な要素がある場合はそういう訳にもいかない。
その対策の一つとして「クラウドサービスの冗長化」が考えられるが、AWSのサービスが良すぎるのか???他のクラウドサービスが悪すぎて、AWS以外も使う気になれないケースが多々あるのが困りもの。端的に表現すると
「高い、遅い、まずい」
である。他のクラウドサービスをバックアップとして使うぐらいだったら、AWSと心中してもいいんでない?って思っちゃうほどである。
このままAWS一強が進んでしまうと、amazonの一挙手一投足に振り回され、amazonの言いなりになってしまうのではないかと危惧している。もちろんamazonの現経営者は人間的に素晴らしい人でそんな事にならないと思うが、経営者が変わったらどうであろうか。。。。
是非日本発のクラウドサービスを使いたいと思っているのだが、生きているうちに実現できるであろうか( ゚Д゚)
とりあえず今はAWS使わないといけないので、今年中には「AWS 認定ソリューションアーキテクト」を取得予定。1月までにアソシエイト、3月までにプロフェッショナルを取りたい・・
合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
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WebサーバとAPサーバの違いが判らない人をSEと呼ぶのか~プロになるためのWeb技術入門を読んで~
SEはWeb技術の原理原則をある程度把握しておくべき。
前々回の記事で「「プロになるためのWeb技術入門」 ――なぜ、あなたはWebシステムを開発できないのか」を勉強するなら良いと紹介させて頂いた。どの辺が良いかを脱線しながら、思ったことを書いてみる。
要件調整ができるSEはたくさんいる。国語と管理という名の帳尻合わせができればなんとかなるからだ。ある程度学歴がある人は、この手のことをそつなくこなし「上流工程で仕事している風」を装う傾向がある。(「会社のブランドありき」で仕事しているのに関わらず、まるで自分が全てを回しているかのような謎の高いプライド、自信を持っている人に良く会うのは私だけだろうか。。。)
一方、企画フェーズ/要件を考えるフェーズで活躍しているSEは少ない。企画フェーズではシステムの知識より、業務知識が大事である。システム化ありきで物事を勧めないからである。最前線で活躍している営業やカスタマサポート、専門コンサルに付け焼刃の知識しかないSEが業務知識で敵うはずがない。SEが活躍できるのはその名のとおり「システム」に関することになるが「システムに関する知識不足」に起因してパフォーマンスがでないケースが多いのである。
「システムエンジニア」なのに「システムの知識不足」という何たる矛盾・・・・
例えば、、、経営企画のお偉いさんがある会議で以下の発言をした。
- 効果的に広告を打つにはどうすればよいか
- 購入までしないお客様はどんな原因で離脱しているのか
- 新しくインフラを整備したいのだがどうすべきか
- クラウドに乗せ換えた場合のメリットは
知識不足のSEは「現状を整理し後日回答します。」といって持ち帰り、その場でそれ以上議論しない人である。誰も100%の回答を求めていないのに、
- 的外れなことを言ったらどうしよう、、、
- 技術的なことを突っ込まれたらどうしよう、、、
って感じで急に自信がなくなるらしい。「他社事例」の一つや、現システムに関する個人の見解ぐらいは即答しろよと突っ込みたくなるが、突っ込んでも何も生まれないのが残念なところ。課題を持ち帰ってしまうと、二度手間に繋がったり、無駄な会議が増えたり、要件を決めるまでに時間がかかったりと何に一ついいことがない。
こんな御用聞きSEになってしまう理由は上述のとおり「システムの知識不足」なのだが、その根本的な原因は「情報通信分野の基礎知識の圧倒的な欠如」ではないかと考えている。
最近驚いたのが、Web系SE歴10年ぐらいの人が「WebサーバとAPサーバの違い」もわからずに仕事をしていたことである。HTMLだけで構成されている画面、JSP/PHP等で構成されている画面の違いがよくわかっていないのである。(何故静的ページと動的ページでディレクトリを分けているのか。Tomcatの役割は何なのか、、などなど)
この人は新たにインフラ側との調整をやったのだが、基礎知識がないから、インフラのことなんて全くできないし、理解しようともしないし、謎の壁を作って仕事をし辛くしたり、散々であった。
いっそのことSEって名称をやめればいいのではないかって思ってしまったりもする。エンジニアってのが付いているのがよくないので「システムコーディネーター」とかの名前がカッコよくていいのではないか。。。。。カッコよすぎて逆に期待値上がったりして( ゚Д゚)
Webサーバを作りながら学ぶ 基礎からのWebアプリケーション開発入門 (Software Design plus)
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