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10年前のビジネス書から見るIT業界の今~クラウドの衝撃

今のITのトレンドといえば、IoT/ブロックチェーン/RPA/AI etcetc

今後一般用語として定着するかどうかは、10年ぐらいたたないとわからない。

今となっては「クラウド」は定着したが、ちょいと昔は流行り言葉であった。

 

とある研修で、10年前のビジネス本を読むことになったのだが、今となっては興味深い内容であったので紹介する。

ちなみに読んだ本は以下(初版は2009年)↓↓↓

 クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

 10年前といえば、、、

  • iPhone 3GSがでて、結構さくさくPCサイトが見られるようになった
  • でもみんなガラケー
  • ブラウザといえばIEChromeなんて少数派
  • mixiが廃れはじめ、facebookが出てきた

などなど。思い出すとなんか懐かしい。

 

まずは、本のタイトルから考察。

「IT史上最大の創造的破壊が始まった」

は残念ながらハズレ。クラウドは定着したが、従来型の開発もまだまだ残っている。SIビジネスもいいか悪いかは置いといて健在。

コア業務で、かつ、ミッションクリティカルなシステムだけが、従来型のシステム開発で構築され、その他はPaaSやSaaSに置き換わるのでは、 

と言及されたが、今でも大して重要でもないシステムでもガッチガチのSIで作っている。無駄なコストをかけている。変化を嫌う大企業においてその傾向が強い。この点は、悪い意味で筆者を裏切る形になってしまっていると思う。大企業におけるITへの対応が遅すぎる。

その反面、ベンチャー気質のある会社は言及通りになっている。むしろ、セキュアなストレージの登場など、筆者の予言を超えた状態になっているとも考えられる。

 

2019年現在では、AWSは当たり前のサービスになっているが、10年前の認知度は低い。それなのに、AWSにかなり言及しているのは単純にすごい。

2009年時点でAmazonの株価は約100ドル。Max約2000ドルであったことを踏まえると、当時この本を読んで触発されて、Amazonの株を買っとけば大儲けできたことになる。10年後にamazon見たいに化ける会社はあるだろうか、、、頑張って探して、10年寝かしたら、10倍ではなく10分の1になっているのが世の常・・・・( ゚Д゚)( ゚Д゚)

 

新しそうで古いのが10年前。ここからは、単語ベースでつらつらと。

サン・マイクロシステムズ・・・・もうOracleになってしまった。ばいばいSolaris

イーベイ・・・・残念ながら日本では流行らなかった。

LinuxベースのPC・・・・尻すぼみ。Windowsが盛り返したのと、Macが急成長。クラウドの話なので、Appleの話が出てこないのは当然だが、仮にスマホの台頭とクラウドとの絡みが言及されていたら、この筆者は天下をとれたと思う。

セカンドライフ・・・・死語。やったこともない。何故流行るともてはやされたのであろうか。

 

単語以外にも、

 ・Webブラウザの将来

 ・巨大企業への規制

 ・個人情報保護に関する動向

などなど、今につながることが10年前に言及されていたことが驚きである。

 ・IEの凋落とChromeの台頭

 ・GAFAへの規制

 ・GDPRの制定

上記がそっくりそのまま当てはまる。

 

歴史を勉強する感覚で読むと非常に興味深い。おすすめです!!!

Amazonでこみこみで300円以内で買えると思います。)

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

クラウドの衝撃――IT史上最大の創造的破壊が始まった

 

 

SE(システムエンジニア)のためのビジネスフレームワーク入門

会議中に「MECEを意識して~~~、、、カスタマージャーニーが~~~、、、」などのコンサルちっくな横文字をどや顔で言われると、イラッとするのは私だけではないと思う。そして、発言している人が、仕事ができなければできないほど、イライラから怒りに変わるという不思議。

ただ、年を重ね、それなりの地位やポジションの人と仕事する機会が増えると、MECEの視点、4Cなどのビジネスフレームワークのありがたみを感じるのも事実である。超一流コンサルが確立した手法は伊達じゃない。

最近、先人たちの知恵を毛嫌いし、我流を貫く人が多い。我流は嫌いではないが、紆余曲折して、結局王道のやり方に戻されているケースが大半を占める。

ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70

 

アイディア勝負、クリエイティビティが求められる仕事では、自分を貫き通すべき。過去のやり方を踏襲したところで、新しいものは生まれないからだ。

しかし、大企業や大規模プロジェクトで、かつ、歯車的な仕事を求められている人は、残念ながら王道のやり方を採用すべし。余計な仕事が増えるだけでなく、変な烙印を押され、王道を考えなくてよい新しくて、面白い仕事に回してもらえなくなるからだ。

そこで、横文字嫌いな人、特に、こてこてのSE(システムエンジニア)の人向けに、お世話になったら、ビジネスフレームワーク、横文字を紹介する。

①、システムエンジニアで一番使うのがQCD!!!

  • Q…品質(Quality)
  • C…コスト(Cost)
  • D…納期(Delivery)

QCDは知らない人はあまりいないと思うが、残念ながら活用できていない人が多い。特に、障害/トラブル対応。原因とか代替手段とかつらつら書くのだが、「結局何が言いたいの?」ってなる。求めているのは、犯人探しではなく、ネクストアクション。QCDの観点でばしっと、「こうやります」っていう癖をつけるべき。

また、QCDの観点を忘れると、対応策のラインナップがコストや納期に偏りがち。

  • お金がないからできません
  • 時間が短いからできません

って短絡的な報告書は見たくない。

時間がないから、品質がこうなります。逆に、時間とお金があったらこうできます。総合的にみて、●●が良いと考えます。いかがですか。

ってのを、マトリクスでパワポで表現できたら完璧。

プロジェクトの「測る化」

②、新技術の導入提案。困ったら4C分析!

  • Customer・・・顧客
  • Competitor・・・競合
  • Company・・・自社
  • Channel・・・流通

少し偉くなってくると、既存システムの機能追加ばっかりをやるわけにもいかない。新しい仕事を取る営みに巻き込まれる。RFPをもとにした、提案書作成などなど。

RFPが出てくるような仕事は、だいたい新技術の導入もセット。ただ、新技術の導入となると視点がどうしても、「導入実績、導入リスク、今後の技術の展望・・・etcetc」本質から少し横道に外れてしまう傾向がある。

そんな時は4C分析。「ん?これ新技術の導入がゴールになってね?」ってなかなか気がづけない。4C分析をちゃんとやっておけば、「そもそものゴール」を外さない。そして、提案書にも「新技術導入しなくても、できる案もあるよ」って第二の案も示せる。

システム開発の場合「Channel(流通)」はしっくりこない。PCかスマホAndroidiosか、ネイティブアプリかWebサイトか、など「Channel=手段」と置き換えて使っている。

ストーリーで学ぶ戦略思考入門―――仕事にすぐ活かせる10のフレームワーク

③、費用対効果がわからなくなったら4Pで振り返り

  • Product・・・商品
  • Price・・・価格
  • Place・・・流通/場所
  • Promotion・・・販促

新しいサービスの導入プロジェクトって、プロジェクトが終わった瞬間に皆の関心が急降下。あんだけ炎上したのに、いざカットオーバーし安定稼働したら、「はいおしまい。次!!」ってなる。導入後にちゃんと効果測定してPDCA回して、サービスの練度を高めているケースはほとんど見たことがない。大企業であればあるほど、蔑ろにする傾向が強い。ただ、ベンチャー気質がある会社はちゃんとやるイメージ。

何故、蔑ろにされるかというと、何か新しいものを作るとき、発注側も受注側も「Product(商品)」に集中しすぎて、他のPには興味を持たないからと考えている。

個人的によく話をするのが「PSPニンテンドーDS」の比較だ。

「Product(商品)」の観点では、PSPの圧勝のはず。ただ、他のPではDSの圧勝。特にプロモーションの観点では、比べ物にならない。

新しいシステムも同じで、せっかく性能がよくても使ってもらわなければ意味がない。そこで大事なのが、4Pの切り口での分析。

  • 利用料っていくらが妥当か。
  • どこで使ってもらうのがよいか。社内?社外?一部の端末?
  • どの様に広めるか。CM?SNS?社内報?

特に、プロモーションが置いてけぼりになるので要注意。別にプロモーションってCMを打つだけではない。クライアントとのたばこの時間に話すのも、名刺に一言かくのも立派なプロモーション。その辺を、ちゃんと定量的に計画立てられれば、「せっかく作ったのに使わらない」はだいぶ防げる。

 

ただ、IT屋さんからすると、フレームワークって言われたら、StrutsとかSpring思い浮かべるのが普通だよね。。( ゚Д゚)( ゚Д゚)   

フレームワーク図鑑

フレームワーク図鑑

 

 

フリーランスSEを目指す人におススメな本~10選~

しばらく連絡を取っていない人から急に連絡が来たら、

  • 転職、独立、怪しい投資

の3つが99%を占める。ひと昔前は、結婚があったがそんな歳でもない。

今回は、独立の話。

以前、フリーランスというか、派遣というか、アルバイトというか、自由な立場で仕事をしていたこともあり、その経験を買われ?わざわざ連絡をくれたようだ。

フリーランス個人事業主との直契約NGが浸透しているこのご時世に、不安定ないばらの道を選んだなと、、、

情報漏洩、NDA、損害賠償、コンプライアンス etcetc 御託を並べられ、結局二次受けに買い叩かれる・・・ 

唯一フリーランスでよいと考えているのが、無限の休みをとれること。

いくら自由度が高い会社にいても、

  • 次の案件はどうする?
  • 休みは3日ぐらいでいいよね?
  • てかもう次にやること決まっているから 等々

何だかんだ縛られる。会社員なのだから、至極当然のことではあるが。

契約が切れたタイミングで解放されるので、お金さえあればコントロールしやすい。腕に自信があればサクッとバイバイしちゃえばいいだけ。ただ「飛ぶ鳥跡を濁さす」は遵守。ちなみに年収はあまり高いイメージはない。港区男子はちょい厳しいかも・・・

 

フリーランスSEになるべく準備をしている彼は、若手の部類に入る。仕事はそこそこ一緒にやった仲ではあるが、それ以上の間柄でもない。お酒が入りつつも、終始まじめな話。そんな中、ベタにおすすめな本は?って話題になったので、せっかくなのでこのブログでも紹介してみる。

 

フリーランスシステムエンジニアの人におススメの本>

専門スキルの話をしたらキリがないので、誰にでも参考になりそうな本を紹介。

今まで紹介したことある本ばかりなのはご愛敬(´・ω・`)(´・ω・`)

システム開発全般]

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

  • チーム、プロジェクトとして動くことに苦手意識を持っている人。
  • よくもめ事を起こしてしまう人
  • いつも自分ばっかり押し付けられると思っている人
  • 仕事仲間を嫌いになってしまう人
  • 自分がコミュ障と自覚している人。 におススメ。

[コミュニケーション系]

一瞬で大切なことを伝える技術

  • 「あの人は何回言っても理解してくれない」と愚痴をよく言う人。
  • 1時間の会議でよく時間オーバーになる人。
  • 仕様変更の多発に悩まされている人。 におススメ。

自分の時間―――1日24時間でどう生きるか (三笠書房 電子書籍)

  • 長時間労働が癖になっている人
  • なかなか自分の時間をくれない人
  • 期限地獄から抜け出せない人 におススメ。

[社畜養成系]

働き方―「なぜ働くのか」「いかに働くのか」

道をひらく

  • 社畜になりたいのになりきれていない人
  • 何故社畜がいるのか不思議に思う人
  •  モーレツ社員にあこがれている人
  • 「昔はこうであった」と若者に言いたい人 におススメ。

[資料作成系]

外資系コンサルが実践する 資料作成の基本 パワーポイント、ワード、エクセルを使い分けて「伝える」→「動かす」王道70

PowerPoint資料作成 プロフェッショナルの大原則

  • 我流が全て。一度も一般論を学んだことがない人
  • 資料作成をお願いされたら無意識にExcelを開いてしまう人
  • Excel方眼紙をこよやく愛する人
  • パワーポイントって言葉を聞くだけでぞわっとする人
  • 綺麗なパワーポイントを作れる人に対して「あいつはパワポしか作れない」って良く思う人 におススメ。

 [ツール系]

チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)

  • よくわからずにバージョン管理ツールを使っている人
  • チケット管理ツールの導入目的がよくわからない人
  • CI/CD、DevOpsについ勉強したい人 におススメ。 

[Web系の基礎知識] 

「プロになるためのWeb技術入門」 ――なぜ、あなたはWebシステムを開発できないのか

Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)

  • 自分が作成したプログラムが何故動いているかわからない人 
  • よくわからずに外部公開されているAPIを使っている人
  • 静的コンテンツと動的コンテンツがよくわからない人
  • インフラの人と会話ができない人 におススメ。