【コラム】健康保険料ってこんなに違う~転職/就職で要注意~
週休三日制でも、結局土日祝休みの大手の方が良いてきな話を紹介した。今回はその続き、大手の方が良いシリーズ第二弾の「健康保険料」。
↓↓前回の話↓↓
大手企業から中小に転職した人が「健康保険料がたけー」と叫んでいた。健康保険料なんてどこも同じと思っていたら大間違い、全然違う!!!!(ちなみに保険料はググれば簡単に出てくる。)
<保険料の比較:標準月額報酬が41万円の場合(介護保険料込み)2017/08時点>
- 協会けんぽ(東京):23,698円
- トヨタ自動車健康保険組合:14,514円
- ソニー健康保険組合:15,908円
- 東芝健康保険組合:17,548円
- 日清製粉健康保険組合:18,491円
- 関東ITソフトウェア健康保険組合:19,885円
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企業によっても多少異なるが、中小企業向けの協会けんぽがダントツで保険料が高い。世界有数企業トヨタ様はさすが、調べてた中では一番安かった。給料がいい上に、保険料が安い。大企業に人が集まるわけである。しかも、保険料だけではない。組合によっては
- 出産一時金に上乗せがあったり
- 高額医療費の上限額が安かったり
- いいホテルが安く泊まれたり
- ディズニーランドに安く行けたり
といいことだらけ。特に、高額医療に関する補助はデカイ。調べた感じだと、良さげの組合に入っていたら「民間の医療保険/がん保険」が全く不要なくらい充実している。
逆に、保険料が高い上にプラスαの補助が充実していなかった場合、民間の医療保険で補う必要があるかもしれない。。。
もろもろ考慮してみると健康保険料だけで月2万円ぐらい差がでるのではないか。。。その2万円を毎月投資して、30年ぐらいをいい感じに投資できれば1000万円近い差が出ることになる。
大手をヨイショしいたいわけではないのだが、いざいろいろ比較してみると「大手っていいな」って思う。年収には表れないところでも、休みの数しかり、健康保険料しかりいいことしかない。
大手にいる人で自分が恵まれている境遇にいることに気が付かず、いざ転職して後悔するケースはよく見てきた。額面だけの年収アップにつられてしまい、実は
いろいろトータルで考えるとドマイナス!!
ってオチである。転職、就職してからでは遅い、、、そんなことにならないためにもFP2級ぐらいの最低限の知識を持っとくことをおススメする。
知って得する年金・税金・雇用・健康保険の基礎知識2017年版
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【コラム】就職氷河期の終焉!?と佐川急便の週休3日を考える~雇用のミスマッチと週休三日制の罠~
少子高齢化に伴い働き手が不足し、リーマンショック後の就職氷河期が最後、今後はずっと売り手市場と言われている。また、直近の労働事件!?を発端に働き方改革が叫ばれ、残業抑止、有給取得推進があちこちで行われている。
こんななかよく耳にするのが「雇用のミスマッチ」。
要は売り手市場と言われているが、あくまで一部の業種業界だけで、人気の大手企業は売り手市場でもなんでもない。結局大手の少ないイス取り合戦はずーーと続く。「雇用のミスマッチ」もずーーと続くと予想している。
なぜなら、大手に入ると「楽」だからである。(個人の主観です。)
佐川急便の週休3日制度を例に、いかに大手が楽(働き易い)かを説明したい。
佐川の求人票を見てみると「■週休3日制(月13日/シフト制)」と記載されている。年間休日は「12ヵ月×13日=156日」となる。一見かなり休みが多く見える。
では、大手企業の場合はどうなるか。休みとなるが、
①、土日祝日 →2017年の場合は118日(土曜日休日が4日もある最悪の年・・)
②、年末年始休暇 →4日ぐらい
③、夏季休暇 →4日ぐらい
④、有給休暇 →20日ぐらい
⑤、誕生日休暇 →1日
他にも会社によっては休暇があったりするが、だいたい大手はこんな感じ。(あくまで個人的な統計なので参考程度で、、)
①~⑤を足すと、、
147日!!!!!!
ほとんど週休3日!!!2017年は土曜日祝日が4日もあるのにこの休日数!!!(ただし、週休三日制でも有給が20日丸々使えるなら話は変わってくる。その様な会社があるなら是非教えていただきたいところ。)
佐川の場合は、週休3日だと給料が少し下がるが、大手の場合はそんなことはない。全員同じ休みを取っているからだ。。もちろん有給休暇なんて全部取得できないこともあるし、無給の土日出勤をしている人もいるだろう。でも、それって一部のやる気の人だけであり、俯瞰してみるとほとんどの人がきっちり休んでいる。
基準労働時間も全然違う。大手企業の場合は「7.5時間」が基準であることが多い。20日、8時間労働した場合、
基準労働時間が8時間の職場:残業0時間。(残業手当は0円)
基準労働時間が7.5時間の職場:残業時間10時間。(残業手当は2.5万円)※残業代は1時間2500円で計算
他にもいろいろ福利厚生やら比較したら、
「もう大手行くしかないっしょ!!」
ってなるのが普通だと思う。「何故若者は中小に行かないのか」「大手病が多い」とか批判する人がいるが、薄っぺらい。たぶん、その人達は中小や休みが少ない企業の現実を知らない。自分の境遇が「標準」と考えていて、井の中の蛙状態。マリーアントワネットの「パンがないならケーキを食べればいいじゃん」の名言そのもの。
次回は、大手の福利厚生、健康保険組合について書きたいと思う。特に健康保険って全然保険料が違う・・・・
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【コラム】OB訪問とSEの仕事~就活生との懇談~
後輩の後輩ぐらいの大学生から突然連絡がきた。
「OB訪問させてください!!!!」
後輩君からすると、年1回ぐらいしか会わないし、大して深い仲でもないので紹介しやすかったのか。。。いきなりMessangerでアポ取ってくる行動力に敬意を表し、居酒屋でお酒飲みながら話を聞くことにした。
後輩の後輩君、訳してKK君はSEやコンサルを志望しているとのことであった。ただ、KK君には大きな悩みがあった。
- 情報系の学部ではない。
- パソコンとかにあまり興味がない。
- 向いてなかったらどうしよう。
なら何故SEになりたいのかと。。KK君は化学系の院生なのだが、化学系の会社に行きたくないらしい。転勤はあるし、工場は国内外問わず田舎しかない。さして化学も好きではない。ただ、文系就職はしたくない。要は営業も嫌だ。ってなると、消去法でSEやコンサルに行きついたとのこと。他にもいろいろあるだろうと思いつつ、、、
本題。わざわざオッサンを捕まえて話を聞きに来たのは、、
SIerやITコンサルの人事、同じ学校のリクルーターとかに「プログラミングなんてできなくてもやっていける!」ってのを良く聞くが本当か?
ってことを第三者に本音で語ってもらいたいとのこと。あまりの上から目線に少しだけびっくりしたが、この手の対応は新人教育で慣れている。本人は自分の態度が悪いなんで1ミリも感じていないので、注意したところで無駄。暖簾に腕押し。ここは、おっさんが折れないと前に進まない。。実際の仕事もそう( ;∀;)
KK君からの問いに対しては「YES」と答え、特に、ITゼネコンと呼ばれるSIerのSEの場合は「プログラミングができなくても結構いい給料は貰える」ってこともお伝えさせて頂いた。意識高い系のKK様にはこれだけの話では物足りなさそうだったので、「プログラミングができないとどうなるか」の体験談もセットで伝授させて頂いた。
プログラミングができないと。。。実務経験がないと。。。
- 設計書の妥当性が判断つかない。誤字脱字ぐらいしか見つけられない。
- トラブルがあったときに、指をくわえて待っていることしかできない。むしろ邪魔扱いされる。
- ビジネスパートナーの人のご機嫌とりが唯一の取柄になる。(世渡り上手になれる。)
- 実務経験のある上司の言うことに99%従わざるを得なくなる。反論しようにも武器が何もない。どストレートな正論をいうことぐらいしかできない。
あくまで人によるが、「設計/製造経験がないままSEの仕事をすると正直あまりおもろくないよ」って正直に説明した。KK君は転勤はしたくない、化学系の仕事はしたくないと流行りのワークライフバランス男子かと思いきや、仕事は充実させたいとのこと。そしたらなお、プログラミングはできるようになるべきである。
KK君との話が進むほど、何がやりたいのか、何を伝えればいいのかわからなく迷走・・・
でもよくよく思い返してみると自分が大学生の時も同じで、薄っぺらい話を堂々としていた気がする。そう考えたら妙にKK君に親近感が湧いてきた。結局、いろいろ偉そうに言った結論としては、
とりあえず内定貰って考えよう!!
以上。