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【コラム】健康保険料ってこんなに違う~転職/就職で要注意~

週休三日制でも、結局土日祝休みの大手の方が良いてきな話を紹介した。今回はその続き、大手の方が良いシリーズ第二弾の「健康保険料」。

↓↓前回の話↓↓

大手企業から中小に転職した人が「健康保険料がたけー」と叫んでいた。健康保険料なんてどこも同じと思っていたら大間違い、全然違う!!!!(ちなみに保険料はググれば簡単に出てくる。)

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企業によっても多少異なるが、中小企業向けの協会けんぽがダントツで保険料が高い。世界有数企業トヨタ様はさすが、調べてた中では一番安かった。給料がいい上に、保険料が安い。大企業に人が集まるわけである。しかも、保険料だけではない。組合によっては

  • 出産一時金に上乗せがあったり
  • 高額医療費の上限額が安かったり
  • いいホテルが安く泊まれたり
  • ディズニーランドに安く行けたり

といいことだらけ。特に、高額医療に関する補助はデカイ。調べた感じだと、良さげの組合に入っていたら「民間の医療保険がん保険」が全く不要なくらい充実している。

逆に、保険料が高い上にプラスαの補助が充実していなかった場合、民間の医療保険で補う必要があるかもしれない。。。

もろもろ考慮してみると健康保険料だけで月2万円ぐらい差がでるのではないか。。。その2万円を毎月投資して、30年ぐらいをいい感じに投資できれば1000万円近い差が出ることになる。

大手をヨイショしいたいわけではないのだが、いざいろいろ比較してみると「大手っていいな」って思う。年収には表れないところでも、休みの数しかり、健康保険料しかりいいことしかない。

大手にいる人で自分が恵まれている境遇にいることに気が付かず、いざ転職して後悔するケースはよく見てきた。額面だけの年収アップにつられてしまい、実は

いろいろトータルで考えるとドマイナス!!

ってオチである。転職、就職してからでは遅い、、、そんなことにならないためにもFP2級ぐらいの最低限の知識を持っとくことをおススメする。

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【コラム】就職氷河期の終焉!?と佐川急便の週休3日を考える~雇用のミスマッチと週休三日制の罠~

少子高齢化に伴い働き手が不足し、リーマンショック後の就職氷河期が最後、今後はずっと売り手市場と言われている。また、直近の労働事件!?を発端に働き方改革が叫ばれ、残業抑止、有給取得推進があちこちで行われている。

こんななかよく耳にするのが「雇用のミスマッチ」。

「非正規労働」を考える―戦後労働史の視角から―

要は売り手市場と言われているが、あくまで一部の業種業界だけで、人気の大手企業は売り手市場でもなんでもない。結局大手の少ないイス取り合戦はずーーと続く。「雇用のミスマッチ」もずーーと続くと予想している。

なぜなら、大手に入ると「楽」だからである。(個人の主観です。)

佐川急便の週休3日制度を例に、いかに大手が楽(働き易い)かを説明したい。

佐川の求人票を見てみると「■週休3日制(月13日/シフト制)」と記載されている。年間休日は「12ヵ月×13日=156日」となる。一見かなり休みが多く見える。

では、大手企業の場合はどうなるか。休みとなるが、

 ①、土日祝日 →2017年の場合は118日(土曜日休日が4日もある最悪の年・・)

 ②、年末年始休暇 →4日ぐらい

 ③、夏季休暇 →4日ぐらい

 ④、有給休暇 →20日ぐらい

 ⑤、誕生日休暇 →1日

他にも会社によっては休暇があったりするが、だいたい大手はこんな感じ。(あくまで個人的な統計なので参考程度で、、)

①~⑤を足すと、、

147日!!!!!!

ほとんど週休3日!!!2017年は土曜日祝日が4日もあるのにこの休日数!!!(ただし、週休三日制でも有給が20日丸々使えるなら話は変わってくる。その様な会社があるなら是非教えていただきたいところ。)

佐川の場合は、週休3日だと給料が少し下がるが、大手の場合はそんなことはない。全員同じ休みを取っているからだ。。もちろん有給休暇なんて全部取得できないこともあるし、無給の土日出勤をしている人もいるだろう。でも、それって一部のやる気の人だけであり、俯瞰してみるとほとんどの人がきっちり休んでいる。

基準労働時間も全然違う。大手企業の場合は「7.5時間」が基準であることが多い。20日、8時間労働した場合、

 基準労働時間が8時間の職場:残業0時間。(残業手当は0円)

 基準労働時間が7.5時間の職場:残業時間10時間。(残業手当は2.5万円)※残業代は1時間2500円で計算

他にもいろいろ福利厚生やら比較したら、

 「もう大手行くしかないっしょ!!」

ってなるのが普通だと思う。「何故若者は中小に行かないのか」「大手病が多い」とか批判する人がいるが、薄っぺらい。たぶん、その人達は中小や休みが少ない企業の現実を知らない。自分の境遇が「標準」と考えていて、井の中の蛙状態。マリーアントワネットの「パンがないならケーキを食べればいいじゃん」の名言そのもの。

 

次回は、大手の福利厚生、健康保険組合について書きたいと思う。特に健康保険って全然保険料が違う・・・・

 

 

 

【コラム】OB訪問とSEの仕事~就活生との懇談~

後輩の後輩ぐらいの大学生から突然連絡がきた。

OB訪問させてください!!!!

大人のOB訪問

後輩君からすると、年1回ぐらいしか会わないし、大して深い仲でもないので紹介しやすかったのか。。。いきなりMessangerでアポ取ってくる行動力に敬意を表し、居酒屋でお酒飲みながら話を聞くことにした。

後輩の後輩君、訳してKK君はSEやコンサルを志望しているとのことであった。ただ、KK君には大きな悩みがあった。

  • 情報系の学部ではない。
  • パソコンとかにあまり興味がない。
  • 向いてなかったらどうしよう。

なら何故SEになりたいのかと。。KK君は化学系の院生なのだが、化学系の会社に行きたくないらしい。転勤はあるし、工場は国内外問わず田舎しかない。さして化学も好きではない。ただ、文系就職はしたくない。要は営業も嫌だ。ってなると、消去法でSEやコンサルに行きついたとのこと。他にもいろいろあるだろうと思いつつ、、、

本題。わざわざオッサンを捕まえて話を聞きに来たのは、、

SIerやITコンサルの人事、同じ学校のリクルーターとかに「プログラミングなんてできなくてもやっていける!」ってのを良く聞くが本当か?

ってことを第三者に本音で語ってもらいたいとのこと。あまりの上から目線に少しだけびっくりしたが、この手の対応は新人教育で慣れている。本人は自分の態度が悪いなんで1ミリも感じていないので、注意したところで無駄。暖簾に腕押し。ここは、おっさんが折れないと前に進まない。。実際の仕事もそう( ;∀;)

KK君からの問いに対しては「YES」と答え、特に、ITゼネコンと呼ばれるSIerのSEの場合は「プログラミングができなくても結構いい給料は貰える」ってこともお伝えさせて頂いた。意識高い系のKK様にはこれだけの話では物足りなさそうだったので、「プログラミングができないとどうなるか」の体験談もセットで伝授させて頂いた。

プログラミングができないと。。。実務経験がないと。。。

  • 設計書の妥当性が判断つかない。誤字脱字ぐらいしか見つけられない。
  • トラブルがあったときに、指をくわえて待っていることしかできない。むしろ邪魔扱いされる。
  • ビジネスパートナーの人のご機嫌とりが唯一の取柄になる。(世渡り上手になれる。)
  • 実務経験のある上司の言うことに99%従わざるを得なくなる。反論しようにも武器が何もない。どストレートな正論をいうことぐらいしかできない。

あくまで人によるが、「設計/製造経験がないままSEの仕事をすると正直あまりおもろくないよ」って正直に説明した。KK君は転勤はしたくない、化学系の仕事はしたくないと流行りのワークライフバランス男子かと思いきや、仕事は充実させたいとのこと。そしたらなお、プログラミングはできるようになるべきである。

KK君との話が進むほど、何がやりたいのか、何を伝えればいいのかわからなく迷走・・・

でもよくよく思い返してみると自分が大学生の時も同じで、薄っぺらい話を堂々としていた気がする。そう考えたら妙にKK君に親近感が湧いてきた。結局、いろいろ偉そうに言った結論としては、

 とりあえず内定貰って考えよう!!

以上。 

SEの仕事を楽しくしよう―こんなSEはだめになる

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