Azure認定資格の勉強方法~急に現れた死角~
AWSの関連の仕事が軌道に乗ってきた矢先、、
昨今の世の中のごたごたで各所でトラブルが頻発。特に契約回り。
- プロジェクト止めるの?止めないの?どっち?
きっと私だけではないだろう。
個人的には『プロジェクトはいったん中断したら二度と立ち上がらない』って考えを持っている。再開に向けて、中断ポイントを整理したり、ドキュメントを綺麗にしたりすることがあるが、正直 無駄 である。
時期が違えば、プロジェクトの目的も変わってくるし、メンバが変われば進め方も異なってくる。むしろ、変に残した『引継ぎドキュメント』が足かせになって、マイナスになるケースを何回も見てきた。お金をかけた引継ぎドキュメントを捨てるに捨てられなく、縛られ、八方塞になる。PMの判断力ってこんな時に求められる。
って感じでトラブルに巻き込まれ、急遽全く別の仕事をやることに・・・
渡された計画書を見て一言。『Azureかよ・・・』
<Azureに対する個人的な見解>
AWSと比較すると圧倒的にドキュメントが少ない。Google先生で調べるのにも一苦労。新規事業、ベンチャー立ち上げでは基本使われない。
ただし、大手企業で採用されているケースがある。(特にIT部門がだらしない会社) 大手向けのSI、コンサルやっている人は遭遇する確率が高い。
今回の仕事は、がっつりAzureと戯れなければならないので、いつも通り資格を利用して体系だって勉強することに。
<Azure資格の学習方法>
[参考書/問題集]
日本語で、かつ、対策本として明示的に発売されているのは以下ぐらい。『AZ-900』は基礎中の基礎なので、ある程度スキルがある人だったら全く必要がないレベル。Azureというよりはクラウド初心者向け。『AZ-900』の合格は上位資格の条件になっていないので、無理して受ける必要もない。個人的には履歴書にもかけないレベルと思っている。
合格対策 Microsoft認定 AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集
『AZ-900』の上位である『AZ-104、AZ-204、AZ-500』の日本語の参考書、問題集は現時点では販売されていない。しかも、最近『AZ-104、AZ-204』にアップデートされたので、英語の問題集すらAmazon上には売っていなかった。
旧バージョンの『AZ-103、AZ-203』なら少ないながら、英語の本なら売っていたので、Kindleで試し読みしつつ、もしよさげの参考書があったら購入予定。
[無料の問題集サイト]
『examtopics.com』には掲載されているので、時間見つけて利用予定。ただ、Webサイトってなんかやる気でない・・・
https://www.examtopics.com/exams/microsoft/az-103/view/
[Udemyの講座]
ぱっと調べた感じでは日本語はなさそう。英語はちょこちょこあるが、値段がばらばら。玉石混交。注意して購入しないと損する可能性大。それを見極めるのが非常にめんどい。セール待ち。
↓お得感はあるのだが、評価件数が5しかなにので怪しい( ゚Д゚)
https://www.udemy.com/course/az-104-azure-administrator-practice-test/
<まとめ>
参考になるものが少ないので、難易度もよくわからん。これから触れ合う機会が増える?と思われるので、英語の勉強がてらゆっくり進める予定。
何かしら合格したら記事にします。(´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・`)
AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルの合格記 ~3時間の苦闘~
先日AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP-C01)を無事にクリア。合格までに道のりを紹介する。プロフェッショナルは、情報が少ないので、何かしら役に立てば・・・
<結果サマリ>
合格基準 :1000点満点で750点以上
実際の点数:764(ぎりぎり。あと一問落としていたら不合格だったかも・・・)
[分野別のサマリ]
- 分野1:組織の複雑さに対応する設計 ⇒ 十分な知識を有する
- 分野2:新しいソリューションの設計 ⇒ 十分な知識を有する
- 分野3:移行の計画 ⇒ 再学習の必要あり
- 分野4:コスト管理 ⇒ 十分な知識を有する
- 分野5:既存ソリューションの継続的な改善 ⇒ 再学習の必要あり
2分野が基準を満たさなかったが合格はできた。単純に750を超えるスコアを出せば良いということであろう。ちなみに75問解き終わったのが終了3分前。見直しはほとんどできなかった。(見直しマークはいっぱいあったけど(´・ω・`))
<勉強期間&勉強時間>
アソシエイト合格直後の10月~3月の6ヵ月。週三回ぐらいは、カフェで仕事前or後に勉強。土日どっちかは2時間は勉強。(振り返ってみれば結構時間は割いたなと・・( ゚Д゚))
<勉強方法>
Udemyの2つの講座を中心に勉強を進めた。
[①] AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)作成者 Edutech Global Inc. Shibata 日本語
https://www.udemy.com/course/aws-53225/
[②] AWS Certified Solutions Architect Professional Practice Exam 作成者 Jon Bonso 英語
https://www.udemy.com/course/aws-solutions-architect-professional-practice-exams-amazon/
[小言その1]他に『AWS Certified Solutions Architect - Professional Latest 2020』も使ってみたが、誤答、解説の間違いがあったりと使い物にならなかった。Udemyは返金保証をしているので気に入らなかったら即手続きをした方がよい。30日過ぎると返金できないので注意!!
[小言その2]①、②は結構問題が重複しているので注意。個人的な見解であるが、①の日本語の問題集は②の英語のものを参考に作っていると思われる。著作権的にグレーな感じがする。両方とも解説は充実しているが、②の方が図などもあり、よりわかり易い。英語なのがいろいろめんどくさいが・・・
講座の口コミ、合格者のブログ、体験談を見る限り『本番では問題集と同じような問題はあまり出題されず、かつ、試験範囲も網羅していない』とのことだったので、単純に繰り返すのではなく、
- 正解ではない選択肢、解説に出てくるサービスや機能も、概要レベルが理解できるまでひたすらググる
を徹底した。実際に受けた感想としても、問題集と同じような問題は1割以下だったので『隅々まで理解する作戦』は正解であった。出題されるサービスや機能の観点ではそれなりに網羅していたので、試験対策として非常に有効であったのは間違いない。『問題集の選択肢だけを覚える勉強の仕方』ではよほどAWSに精通していない限りは合格は難しいと考えている。
また、SAPは問題文/選択肢の文章が長く、日本語が非常にイマイチで難解なので、日頃からちゃんと読んで考える癖をつけておかないと、本番で撃沈する可能性がある。特に日本語は、誤字、誤訳が結構な数あり、いやがらせか?って思うほどである。マストではないが、困ったときに英文の問題を読めるぐらいの英語力があった方がよい。
↓↓↓↓Udemy以外に利用した参考書などを以下で紹介↓↓↓↓
『紙の本』で得点力UPに繋がりそうなのは2冊。(AWSは日進月歩。書籍の場合、古い間違った知識を身に着けてしまう可能性があるため、要注意!!!)
[1冊目]
Amazon Web Servicesインフラサービス活用大全 システム構築/自動化、データストア、高信頼化 (impress top gear)
ググるだけではなく、少し細かいところまで理解したい人におススメ。ただし、SAPの参考書ではなく、AWSの一般ユーザー向けなので試験範囲を網羅していない点に注意。
[2冊目]
Amazon Web Services 定番業務システム14パターン 設計ガイド
イマイチ現場での活用イメージがつかない人におススメ。勉強し始めに読むのがベスト。読みやすい。
kindle unlimitedを契約している人であれば、英語の問題集がいくつか無料でダウンロードできる。ぱっと見た感じだと、解説がほとんどなく役に立たなそうであった。
以前紹介したkindleの本は、全体的に難易度が低く、範囲も網羅していなかったので問題集としての観点ではNG。『AWSの英語の勉強』の観点ではまあまあ有効。
無料の英語の問題集サイト「examtopics.com」は、時間の関係で利用する余裕がなかったので評価対象外。いつか時間があれば覗いて解説します。いつか・・・
<総評>
難しい。solution architect associate(SAA)とは比べ物にならないくらい難易度が高い。その一番の要因は『問題集、参考書が充実していないこと』だと考えている。『これをやれば合格できる』って感じのメソッドがないので勉強方法から手探りで考えなければならず、ある程度強い意志をもって臨まないと受からないと思う。
ただ、それが本来の資格試験であり、問題とその選択肢を覚えるだけで取得できる資格と比べれば『非常に有意な資格』ともいえる。
点が非常に良い。認定系の資格で初めて、再認定のチャレンジをしてもよいかなと思えたぐらいである。
ただし、3年後にITに関わる仕事をしているときに限る。( ゚Д゚)
ただし、3年後も3時間ぶっ通しで試験できる集中力があるときに限る。( ゚Д゚)
Amazon Web Servicesインフラサービス活用大全 システム構築/自動化、データストア、高信頼化 impress top gearシリーズ
- 作者:Michael Wittig,Andreas Wittig,株式会社クイープ
- 発売日: 2019/09/05
- メディア: Kindle版
コロナウイルス対応にみる日本のプロジェクトマネジメントの表側
連日のコロナウイルスの動向を見ていると、職業病なのか炎上プロジェクトと対比していろいろ考えてしまう。炎上プロジェクトをマネジメントしているとき、
- もうちょっと自分で考えてくれないかな
- できない理由ばかりを並べるのではなく、間違っててもいいから改善に向けての案を出してくれないかな
- いまさら議事録掘り起こして、過去の経緯を確認する意味ある・・・?
- ちょっとしたマネジメント側のミスをやり玉にするのはどうかと、、
などなど、いろいろ思うところはあった。推測にはなるが、徹夜で頑張っている国家公務員の人も今、同じことを考えているのではと、、、
コロナウイルスだと少しスケールが大きすぎるので、システム開発に例えてその大変さを記事にしてみることにした。(現場で頑張っている人に、少しでも温かいエールを送ってくれる人が増えれればと。。。)
ちなみに、プロジェクト概要などすべて空想。
<プロジェクト概要>
日本全国の信号機を管理しているシステムが稼働しているデータセンタが、原因不明の爆発で倒壊寸前となった。急遽、新しいシステムを構築する必要になった。
[前提]
- 爆発は全くの想定外。DRは検討されていたが、予算がなく進んでいなかった。また、DR構築の際に、一時的に一斉に信号機を止める必要があり、躊躇する意見が多かった。
- 古いシステムであり、ドキュメントが全くない。ソフトウェアの言語が特殊で技術者の数が少ない。
- 信号機本体での作業が必要な場合は、現地に行く必要がある。
- 2か月間は倒壊しないことはわかっている。ただし、それ以降はいつ倒壊するかわからない。
- プロジェクトの規模は約1,000人月。
[体制]
・PM(大臣)
異動してきたばかりで、信号機の仕様はよくなかっていない。ITも強くない。
・SE(国家公務員)
協力会社の取りまとめ。PMBOKなどプロジェクトマネジメントに関しての知識、一般的なITの知識などはあるが、専門的なことは協力会社に任せるしかない。
・エースSE(国家公務員/技官)
数少ない、専門性もありプロジェクトマネジメントもできる要員。
・協力会社(検査機関、国立病院)
SEからの指示のもと、システムを構築する。また、全国各地にある信号機本体での作業を行う。システムの特性上、有識者はすぐに増やせない。
・品質管理部門(専門家、報道機関)
やたら人数が多い。手を動かせる人はいない。網羅性、絶対、エビデンス、議事録って言葉が大好き。
☆☆ポイント1☆☆
そもそも2か月で1,000人月なんて無理。初動がいい人なんて、全知全能の神ぐらい。ただ、無理とわかっていながら、やらざるを得ないこともある。まわりの理解が必要。
[1ヵ月後]
案の上進捗に遅れが出始める。なんとかテストフェーズに進んだが、開始早々いきなり100件の障害が発生。障害の内訳をみると、
98件は、信号機の動作には影響があるものの、赤信号で止まり続けるため、急な事故にはつながらないレベルのもの。
2件は、全国の信号機が一斉に止まるレベルの障害。仮に発生すると、全国各地で交通事故が発生しかねない。
障害は、内容によっては現地作業、現地検証が必要となる。なお、現地作業の有無は障害の重要度、影響度と依存関係がない。
☆☆ポイント2☆☆
プロジェクトマネージャーの力量が試される。期間的にも障害を0件にすることは無理なので、大半のPMは以下を指示すると考えられる。
- 全国の信号機が一斉に止まるレベルの重要障害の抽出(重障害の発生シナリオを整理して、そこに特化しての検証実施 など)
- 仮に発生した場合の軽減策、ワークアラウンドの構築(警察官の事前配置、交通量が多い場所の事前封鎖 など)
『強化テスト/モンキーテストによる障害の抽出→分析→優先度付け→対策』
という王道も考えられるが、時間がないときに絶対にやってはいけない。障害は抽出するのは非常に簡単である。しかし、『分析、優先度付け』となった瞬間に難易度が急上昇する。
イメージ的には、
- 障害の抽出はITパスポートレベルでのリテラシーでできるが、『分析、優先度付け』は、高度情報処理を持っていてかつ、その分野に何年も精通しているエキスパートでしかできない
である。
本来、重要障害の対応に注力すべきエースSEが、ほとんど生産性のない『分析、優先度付け』に時間を取られ、結果、対応が後手になるという悪循環が生まれてしまう。今回のケースでいうと、障害の特性上『現地作業』も発生するわけで、リソースが無駄に消費されるという、大きな大きなデメリットもある。
ただ残念ながら、理想どおり動けないのが、プロジェクトマネージャーの悩むところ。品質管理部門の存在である。今回のケースで言うと、彼らはたぶん以下のようなことを平気で言ってくると思う。
- 重障害でない、軽微な障害が発生し、赤信号のままとなった。赤信号を無視して、わたって事故になったらどうするのか?特に子供は、しびれを切らして周りを確認せずにわたることもあるのではないか?その場合の責任はどうするのか?
- 障害が全量でないのに、『重障害が発生しない』という根拠はどこにあるのか?取りこぼしが無いことのエビデンスを提示してほしい。
- 私ならそもそも、欧米で実績のあるソリューションでやりますけど、なんでこのアーキテクチャにしたの?
- IPAの品質指標値と比較した結果、全て上限値を超えているので、品質が悪いと評価さえざるを得ない。それに対する見解は?
などなど。揚げ足をとろうと思ったらキリがないわけで、『そりゃー今となっては間違っているかもしれないが、当時の短い時間で判断したこと』に対して、あとから考えられること言われてもどうしようもないのである。そんな後出しじゃんけんが通用するんだったら、みんな東大に合格できるわけで、、、
品質管理部門は口だけではなく、ガバナンス、監査などを盾にモノ申してくるのも立ちが悪い。こっちが、解釈変えると
- それは拡大解釈すぎる。経営会議での承認が必要だ。
- 私たちは責任が取れないので、やるなら勝手にやってくれ。
とか、こんなくだらないことをやっているうちに、エースSEは倒れるし、プロジェクトマネージャーは鬱になってしまうのである。。。
[ではどうすべき、どうあるべきなのか]
<<PM、SEの視点>>
かつないほどのスピード感を求められることが多い昨今、専門性がないPM、SEはそろそろ厳しい。従来的な、ジェネラリストを育てる文化、マージンで稼ぐ文化をただすべき。
特に、『横貫して楽して稼ごう』って魂胆があるやつが多すぎる。その源泉は、商社が生んでいると考えている。商社のビジネス『横貫ビジネス』がいろいろな業界にもはびこり、結果口だけ達者な奴が、稼いでしまっている。
昔とは違い、商流はいくらでもある。商社、代理店とか通さずに仕事をするようになれば、当事者意識も生まれ、専門性を身に着けようとする人がでてくるのではないか。。理想論ではありますが・・・( ゚Д゚)( ゚Д゚)
<<品質管理部門の視点>>
いい加減大人になってほしいってのが正直なところ。『生産性がないこと』を自覚してもらいたい。。。管理をするんだったら、『ちゃんと管理の方法』を学んでください。
100件の障害を評価するのにも、『比較対象』が無ければ、ただの事実でそれ以上でもそれ以下でもない。IPAの数字とかと比較するのもいいが、意味がないってことをわかってないのがほんとに腹立たしい、悲しい。
例えば、『100円と100ドルと100元』比較する意味ありますか?単位って非常に重要なんです。比較できるように過去実績をいろいろ集め、分析し、仮説を立てて、論理的に『多い少ない』を評価する。論理構成ができないのであれば、それは新しい事象であり、『100』に対して多い、少ないの議論は意味はない。『100』ってのが一人歩きして、別に大して問題ないのに、『100件も障害出ているのは何事だ』っと騒がれて、噂が一人歩きする。
最終的には噂が噂を呼び
- なぜ別の▲▲プロジェクトをやめて人員を投入しないのか。
- 来年のボーナスはなくなる
- 役員陣は退陣だな
といったような根の葉もない話が出てくる。情弱ってこういうことだと思う。
<<最後に>>
少しPM/SE視点でも批判的なことを書いてしまったが、それは社会の構造上の問題で致し方ないと思っている。何をしても、失敗する可能性があるのは不変の真理。成功しかないのであったら、炎上プロジェクトはとっくになくなっているはず。
昼夜問わず、家にも帰らず、風呂にも入れず、ウイダー片手に頑張っている人はたくさんいる。そんな人たちのためにも、何かできることはないか考え中(´・ω・`)