AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトの合格記~140分の戦い~
無事にアソシエイトであるが、AWSのソリューションアーキテクトに合格できたので、勉強方法や感想を紹介。
[正式名称]
SAA-C01 - AWS Certified Solutions Architect - Associate - Japanese (JPN)
<申し込み>
特別なことはなく、ぽちぽち進めるだけ。ピアソンVUEを利用したことがある人は、「あ、いつもの感じね」ってなる。テスト会場に空きがあれば、土日祝日でも受験可能。予約も変更できるので、やる気を出すためにもまずは申し込んでしまうのが良いかと。ピアソンで受験する方で、領収証(領収書)が必要な場合は受験後に申請を忘れずに。。
https://www.pearsonvue.co.jp/Contact-Us/Receipt-request.aspx
(PSIからも申し込みができるが、ピアソンの方が使い勝手がよい。個人的な見解だが。。)
<勉強時間(期間)>
・約3週間。
<勉強方法>
・参考書&問題集をひたすら読み込む。
→通勤時に毎日読む。(10分~20分)
→週二回はカフェで読む。(1時間~2時間)
<利用した参考書/問題集>
[1冊目]
この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集
おススメ度:★★★★★(MAX)
テキストと問題のバランスがよい。何より、新しいってのが一番おススメポイント。AWSは日々進化していて、最新を勉強しないと意味がない。
例えば、Lambdaの仕様だかちょっと前までは、最大実行時間が5分であったのだが、昨年15分に変更されている。古い問題集やテキストを使ってしまうと「5分」を覚えてしまい、間違った知識を身に着けてしまう。しかもそれを仕事で使ってしまったら、恥ずかしいことこの上ない。
本番では似たような問題も出題されたので、かなり役に立った。ただ、情報処理の様に全く同じ問題は出ないので、ちゃんとテキスト、問題の解説を理解する必要がある。 内容を理解せず、問題だけを解けるようになっても合格は厳しいと思われる。ある程度の暗記も必要。ただ、略語などは意味が分かると、すっと頭に入ってくるので非常に覚えやすかった。
[2冊目]
Amazon Web Services エンタープライズ基盤設計の基本
おススメ度:★★★★☆
AWSの概要をつかむにはもってこいの本。内容もわかり易く、非常に参考になった。ただ、サイズが少し大きいので持ち運びに不便なのが玉に傷。試験問題も掲載はされているものの、数は少ない。参考書の位置づけである。がっつり問題を解きたい人にとっては不向きなので要注意。また、索引が無かったのが少し不便だだった。
2000円で受験できる公式の模擬試験は利用せず、上記の二冊で挑んだ。
<全体的な感想>
難易度は高めってのが率直な感想。試験時間が長いのに助けられた。
今回3週間で合格できたが、NW、セキュリティ、DBなどシステム開発全般のベース知識を有していたからであり、ITの知識が少ない人はもっと時間をかける必要があると考えている。
何より、前回の記事でも書いたが、この資格は取得することにはあまり意味がなく「AWSの理解を深め、業務に生かすこと」に最大の意味がある。NW設計、DB構築、アプリケーション設計などの経験がない人が取得したところで、AWSの用語を覚えるだけになってしまい、実務では使えないのでは?と思っている。二週間もたてばほとんど忘れるであろう。勉強していてそもそも、
- ロードバランサ―って実際は何なの?
- NSレコードってなに?
- OracleとPostgreSQLの違いってなに?
- システムの監視ってなに? etcetc
ってなったらまだ早い。基礎知識を身に着けてから受験した方が良い。
勉強をしながら、利用シーンを妄想し「これは使った方がいい!このサービスは無理して使う必要がないのでは?」とシミュレーションをすることこそが、この資格の勉強の醍醐味ではないかと。
せっかく受験したので、プロフェッショナルにも挑戦する予定。現時点では、日本語の教材は無いのだが、英語の本だとちょこちょこ売っているので、英語の鍛錬もかねて勉強しようかと。。。英語も結局ITの勉強と同じで、ある程度なじみがある分野じゃないと覚えないので、もしかしたら、AWSの勉強しながら英語に触れるのが一番自分に取っては身に着く方法かもしれない、、、(´・ω・`)
今年は、秋の情報処理、マンション管理士があるので、来年の目標ですかね。( ゚Д゚)
...
この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集
- 作者: アクセンチュア株式会社,青柳雅之,飯田敏樹,柿沼力,門畑顕博,他
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2019/07/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
AWSの認定資格は新人が取得する必要はない~アソシエイトでも・・
とうとう時代の流れなのか、がっつり仕事でAWSを使う機会が到来。
基礎的な研修を受けて以来触っていないので、改めて勉強することに。
↓研修の感想は以下参照↓
以前から、資格はあったのが、最近になって知名度も上がり受験する人が増えているようだ。その証拠に、「AWS認定ソリューションアーキテクト」の参考書が結構な数発売されている。(一時期流行ると噂され、噂に終わったOSSDBとは大違い。。。)
そこで、AWSの勉強しつつ、資格も取ろうということで、以下の参考書を購入。
<Amazon Web Services エンタープライズ基盤設計の基本>
この参考書は読みやすく、初心者でも非常に参考になる。
が、この本を読んで
AWSの認定資格は、
- 勉強して身に着いたことを確かめるための資格
であり、闇雲に勉強して取得しても何も意味がないのではないか?と強く感じた。
IT系の資格は自動車免許や宅建などと違い、取得することにあまり意味がない傾向が強いが、よりその傾向が強いってのが率直な感想である。
新人や基礎ができていない若手におススメしない理由にも紐づく。
■理由①:OS/NW/DBなどの基礎知識がないと理解が深まらない
クラウドといっても、ベースとなるネットワークやOSはオンプレと考え方が変わらない。自動で設計をしてくれるわけでもないので「どう構築するか」の設計は従来通りやる必要がある。
例えば、ネットワークの基礎知識がないと、セグメント分けなどがよくわからないまま構築を進めてしまい、AZ(アベイラビリティゾーン)の仕組みをうまく使いこなせない可能性がある。極端な話、同一AZに構築してしまい、当該AZが落ちた時におじゃんになってしまう。ってこともありえなくもない。
おっさんの小言かもしれないが、
ある程度「基礎知識や歴史」を知っていないと、その機能がある背景や本質が良くわからず、ひたすら横文字(ELB、EC2、EBS、DynamoDB etcetc)、及び、問題のパターンの暗記に終始してしまい結局、テストの次の日にはすべて忘れてしまうってオチになりかねない。
(今後革新的な技術が台頭したら、基礎や歴史は不要になるが、直近20年はそんなことは起きないと予想。)
■理由②:ITの基礎知識が身に着かない
といったように、勉強することで、多少なりとも使い勝手がよい共通的な基礎が身に着く。しかし、残念ながら、AWSの資格では汎用性の高い基礎知識は身に着かない。
ITのベース知識習得を目的にしているのであれば、すぐに勉強対象を変更した方が良い。難易度の割に身に着くものが小さい。
ここまでネガティブなことばかり書いてしまったので、ここからはポジティブなことを!!!!
あくまでおススメしないのは、基礎ができていない人であり、基礎がしっかりしている人には非常に有効な資格である。
- オンプレ構築で苦労したことが数回のクリックで実現できる感動
- あふれ出てくる活用イメージとわくわく感
勉強していて楽しく感じられる数少ない資格なのでは!?
次回ちょっと時間を見つけて勉強方法や難易度を解説します。(´・ω・`)(´・ω・`)
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ? アソシエイト教科書
- 作者: ??部昭寛,宮?光平,菖蒲淳司,株式会社ソキウス・ジャパン
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2019/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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良書:『ソフトウェアシステムアーキテクチャ構築の原理』の読破を目指して
システムのアーキテクトを名乗るなら、読まなければならない本。それが、
だそうだ。一応これを教えてくれた人は、アーキテクトとして尊敬できる方だったので、モノは試し読んでみることに。
第一の壁(本の値段が高い)
なんと定価が5200円。しかももう新規に出版されていないのか、amazonでは単行本はプレミア価格になっており、値段が倍近くに・・・(Kindle版は5040円で売っているが、電子書籍はおススメしない。次の章でその理由は解説。)
この手の値段が下がり辛い専門書系は、メルカリで買うのが一番おススメ。少しは値切れるし、何よりたまにびっくりするぐらい相場と比較して安く売られている時があるからだ。(価値がわかっていないのか、すぐに手放したいのかは不明)
第二の壁(デカイ、重い)
普通の単行本よりも大きいため、手軽に読めない。(Kindle版をおススメしない理由がこれ。iPad Proレベルの大きさだったらよいが、普通のスマホでは読めないと思う。)
ページ数も600以上あり、分厚い。電車で立って読むのは不可能。鞄に入れると、筋トレになるのでは?って感じるぐらいの質量になる。
なんとか壁を乗り越えつつ、読み進めているが、本の大きさと質量が邪魔をして中々進まない。他の本や参考書に浮気しつつ、ゆっくり読み進めることに。
ざっくりとした感想は、
文字が多く、日本語訳が???ってなるときもあるが、印象に残る内容は結構ある。
せっかくなので、この本に興味?を持ってもらえるように少し紹介してみる。
- architecture descriptionは、stakeholderが理解できなければならない。
→おっしゃるとおり。パワポ一枚に綺麗にまとめることがゴールではない。理解させる工夫が大事。ただし、あまりにもdocumentを読まない人が多すぎる。いくらいいい設計、計画書を作っても「当事者意識を持って真剣に読んでくれる人」がいなければ、その価値は9割減。
- 複雑なシステムの機能的特徴と品質特性を、そのステークホルダーに理解可能かつ価値のあるような単一のモデルでとらえることはできない。
→一枚紙信者に是非訴えたい。一枚で表現できないものはこの世にいっぱいある。ちゃんとカテゴライズして、必要な資料を作るべき。資料だけではなく、デモや映像によるモデルの表現をしてもいいのでは?
↓以下は浮気タイム↓↓
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド より
- 要求分析者が実装困難な要求を出してくる。
→ビジネスアナリストにろくな人がいないのは、全世界共通なのか??自身の経験的には内部外部含むビジネスアナリスト(BA)と呼ばれる人と一緒に仕事をしていい思いをしたことはない。職業病なのかトラウマなのか、名刺にビジネスアナリスト的な役職、役割が記載されていたら、反射的に身構えてしまう。非常に申し訳ないのであるが、、、
- 健全な技術チームであることの一番の兆候がリリース頻度の高さ
→この考え、広めたい!!!
アジャイル、DevOps、高速開発etcetcの流行り言葉は、結局は「一秒でも早くリリースすること」が目的。この目的さえちゃんと認識できていれば、急にアジャイルを導入するといって現場を乱したり、DevOps実現するとかいって使いもしない高額なツールを購入したりすることはないはず。アジャイルやれば高速開発できると考えている、お花畑な人たちに、ひたすら音読してほしい。新しいことやる前に、先に既存のプロセスで改善、廃止することあるでしょ。誰も何もしゃべらない、止めない、無関心を装うガバナンス対応とか、ガバナンス対応とか、ガバナンス対応・・・・
その次回はいつになるのやら。( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)