【コラム】BABOKとeラーニング~ためになったフレーズ集~
前回の続き。少し、奮発してe-learningを受講することに。並行して、CBAP受験方法を調査。結果、受験は一時保留にすることに( ゚Д゚)
理由はシンプル。申し込みがちょいちょい大変だから。(ぶっちゃけめんどくさい)
参考までに、受験申込のポイントを紹介。
<CBAPの受験資格のいろいろ>
1、10年間/7500時間のBA(ビジネスアナリスト)としての経験が必要
→年数はおいといて、7500時間分の実務登録がまあまあめんどくさい。
2、推薦人が二人必要 →しかも英語での対応が必須。
3、申し込みだけで100ドル以上必要 →審査に人手がかかるのは理解するが・・・
4、日本語対応の参考書がほとんどない →あるけど古いのしかない。。。
ただ、e-learningで学んだことはそこそこ実務で使えそうなので、その点は良かった。せっかくなので、印象に残った内容を紹介する。
<<印象に残ったリスト>>
最終的なソリューションの定義の責任はそれを必要としている母体組織が持つべきである
うん。そう思う。丸投げはやめよう。
BA(ビジネスアナリスト)は全工程に関係する
やり逃げ厳禁!!!!!!
ブレーンストーミングは質より量
面白いことを言わないといけないって空気をやめてほしい。テレビがすべることに対する恐怖を植え付けすぎ。
優先順位づけに必要な要素は、便益・ペナルティ・コスト・リスク・依存性・時間依存性・安定性・規制やポリシーの遵守
順位付けは大事だけど、順位付けが終わったときは時すでに遅し。
ゴールと目標の精緻化 SMART
S具体的( Specific ):何らかの観察可能な結果を記述できる。
M測定可能( Measurable ):成果を追跡し、測定できる。
A達成可能( Achievable ):作業の実行可能性を調べられる。
R関連している( Relevant ):エンタープライズのビジョン、ミッション、ゴールと整合している。
T有限時間( Time-bounded ):ニーズと合致するような時間枠を定義している。
だぶんMができているプロジェクトは1%以下。
読み手にドメインの知識があると思い込んではいけない。
能動態で書き、要求を満たす責任を負うのはだれまたは何であるかを明確に記述する。以下禁止用語。大きい、小さい、近い、約、おおよそ、適当な、適切な、より多くの、より小さい、ほとんど
いい言葉。社訓にすべき。
検証(verification)と妥当性確認(validation) の使い分け
検証:要求が品質基準に満たしているかの確認
妥当性確認:要求がビジネスニーズに合っているかの確認
検証に時間とコストをかけすぎ。結果、誰も使わないサービスが生まれる。
エンタープライズによる限界の要素
『文化』って明示されているのは面白い。文化のしがらみは万国共通なの?
埋没コストはあきらめろ
まずは、自分のいらない本を捨てるところから。それができないなら、永遠にあきらめられない。
組織で使用する専門用語や用語体系を理解している。
組織が提供するプロダクトやサービスを理解している。
組織の当該分野専門家( SME)が誰かを特定できる。
組織の関係や政治力学を調整できる。
そろそろビジネスの世界から政治って言葉なくさない?これも万国共通なのか。。
積極的傾聴をやりなさい
これはほんとに思う。『いい質問ですね』が流行ったせいで、質問ができなくなっている人急増中。質問しないでしったかぶる方がよっぽど恥ずかしいし、何より迷惑。質問すること自体を褒める風潮にしてもらいたい。( ゚Д゚)( ゚Д゚)
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BABOKはガイドなので、教科書的な内容が多いが、年をとったせいか共感できることが結構あった。海外の事情は正直よくわからないがBABOKの記載を見る限り、
日本企業と同じ悩みをかかえているのではないか?
と勝手に親近感がわいた。
ただ、『ガイドにも書かれてることだし、基本に忠実にやりないさい』とか言った時には老害認定されそうで言いたくない。(´・ω・`)