エンジニアのためのマネジメントキャリアパス~日米の圧倒的な考え方の違い・・・~
現場仕事から離れてしまい、技術的なスキルは衰える一方。今ソースコードレビューをしたら、レビューにはならず、てにをはしか指摘できない迷惑な奴になると思う。そんな仕事も、CheckStyleやFindBugsに奪われ、もはや、技術者/エンジニアと名乗る資格はなくなったのではないかと、、、
・お金の管理、人の管理、育成/コーチング
などなど、「the」管理部門業務に追われる日々。
お金の管理に関しては、心の底から簿記二級の勉強をしといてよかったと思っている。システム、ITの資産が右肩上がりに増えるこのご時世『会計的にどう処理するかは』経営の観点で非常に重要。資産とするか、費用とするか。。。費用にしたいから、無理やり、ごりごりのSI案件をパッケージ売りにさせたりなどの悪知恵が働く( ゚Д゚)
技術者視点でいうと、至極どうでもいい。本質的ではない。でも、そんな仕事の方が価値(給料)が高いのもこれまた事実。お金(金融)は、経済の血液と言われているとおり、お金がないとシステムもプロダクトもできないし、エンジニアも雇えない。本質的ではないと切り捨てる方が、視野が狭いのかもしれない。。。
いまさら、お金のスペシャリストを目指すわけにはいかないので、今日は「育成/コーチング」に関しての話。
コーチングの参考にしようと
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
を読んだのがだ、間違いだった。自信をなくした。
この本は、中途半端に技術を大事にしているSE、プログラーマ―、コンサルは絶対に読んではいけない。自分のキャリアがいかに軟弱で、ひ弱で、小さいものかを思い知らされるだけである。システム/ソフトウェアに対する根本的な日米の考え方に気づかされ、アメリカにどう頑張っても追いつけないのではないかと絶望した。
この本はあくまで、エンジニアがマネジメント(管理者)になるための指南書であり、アメリカがいいだの、日本がだめだなどは、一切言及されていない。著者が純粋に自分の経験をもとに、どうすればよいかをアドバイスしてくれているだけである。
が、、、そのアドバイスの内容が、至極まっとうで当たり前なのだが、改めて文字に起こされると悲しい気持ちになった。その一例を紹介する。
<その1>
本書に書かれている新卒エンジニア像は「大学でソフトウェア工学ないし、それに近しいことを学んでいること」が前提になっている。
それが、あまりにもナチュラルに書かれているので、アメリカのことはよく知らないが、日本の様に、大学院で化学や物理をがっつり学んだあとに、専門外のソフトウェアエンジニアになる人はあまりいないんだろうなと感じだ。
化学や物理でも研究の際に、プログラミングはするし、ITでもやっていけると反論する人はいるだろ。単純なもの作りの観点では、やっていけるとは思う。
でも、ソフトウェアの歴史的な背景、OSS開発の成り立ち、仕組み、新技術に関する研究 等々、その辺の深い深い知識がないと、
- 今ある道具をいかに効率的に使って、早く、安くものを作ること
に終始し、0から100を作るイノベーション的なことは起こせない。そのことは、今のIT業界でMade in Japanのものが無いことが証明していると思う。(iphone、android、oracle、Redhat etcetc)
<その2>
テックリードになるためには最低でも一つの言語でプロフェッショナルになる必要がある。
管理者の先駆けであるテックリードになるためには、「そもそも技術者としてプロであれ」ということである。当たり前である。でも、実際はどうだろう。まわりのテックリード、チームリーダーにプロはいるだろうか、、、
マイクロマネジメントしかできず、邪魔だと思われているのを認識しつつ、与えられた任務だからと我慢し、愛想を振りまき、まったく自信が持てない中、我慢して仕事をしていないか、、、
<その3>
新任の管理者は、2~3個実際に機能を作るべき
現場を知れ。そして自分の技術、スキルをチームのために生かせってことだと思うが、そんな管理者を見たことはあるか。。。原価管理しかできず、トラブルがあっても報告書の内容がいけてないだの、本質的ではないことしか口を出せず、新技術を採用しようとしいたら、いっちょ前にリスクがあるって反対したりしていないだろうか、、、
一旦、長くなったのでここまで、、、思いのたけを書いてしまったので、読み返してみたら支離滅裂( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)
偉そうで申し訳ないのだが、今回書いた内容って、昨今話題になってるセブンPay問題の根源な気がしている。。。。
エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド
- 作者: Camille Fournier,及川卓也(まえがき),武舎広幸,武舎るみ
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2018/09/26
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