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【コラム】コンサル辞めて社内SEに転職して3年でコンサルに戻った人の話

年齢を重ねると、やら家族だ、子供だ、先輩だ、後輩だと言って友人・知人・仕事仲間に会う機会が減る。そんな事を思っていたら、突然、懐かしい友人(A男子)からLINEで連絡があった。

「飲み行こう!」

電話帳には登録があるのだが、LINEでの連絡は初めて。電話番号で検索してくれたのだろうか。。。マルチ/保険/証券/住宅のセールス、いろいろ疑ったがせっかくなので、会うことに。実際会ってみると、何も営業されることなく、乾杯の後に

「オレまたコンサルに戻った」キリッ!!!

と唐突に宣言された。その友人(A男子)は、新卒で入社した外資系コンサルに疲れて、3年ほど前に大手事業会社の社内SEにネクストキャリアとして転職していたのであった。当時の転職理由と、社内SE辞めた理由がなかなか興味深いので、紹介させていただく。コンサル、社内SEを目指している人には、いい体験談かもしれない。

(個人的には仕事以外のくだらない話を聞きたかったのだが、、)

<A男子の3年前の転職理由(コンサルから社内SEになりたいと思った理由)>

①、お金より時間。長時間労働に疲れた

②、数字からの解放されたい、追われたくない

③、プレッシャーから解放されたい

 

<A男子の現在の転職理由(社内SEからコンサルに戻りたいと思った理由)> 

①、時間よりお金

コンサルころは30歳前半で1000万円以上貰っていたが、社内SEに転職して残業次第では300万円以上ダウン。いざそれで生活してみると、いろいろ困ったらしい。しかも言うほど暇でもなく、大して時間が余ったわけでもないという悲劇。

②、モチベーションの激しい低下

覚悟はしていたが、あまりのギャップに金魚のように口をパクパクしていたとのこと。無責任、丸投げ、やる気0が大半で、結局責任感があるA男子の様な一部の人が引っ張ろうと頑張って、長時間労働につながるという悪循環。残業制限もあり、やればやるほど損。評価されたとしてもボーナスが気持ち増えるだけ。私生活はふざけている割に仕事はちゃんとしたいという迷惑なA男子は、結局、他の人のように丸投げもできなかったらしい。むしろ、丸投げするのが一番ストレスで、耐えきれなかったとのこと。気持ちはわからんでもないが、、、

③、ある程度の緊張感の必要性

解放されたいと思っていたプレッシャー、緊張感は結局のところA男子には必要だったとのこと。筋トレ大好きの人がやめられないのと一緒と言っていた。資格、業界の勉強にしてもまったくと全くと言っていいほど、身に入らなかったらしい。昇進も狭き門。コンサルだったら、自分の売り上げ、チームの売り上げが高ければどんどん給料も上がっていくが、社内SEはそうではない。課長になるのも一苦労。(もしくは一生なれないかもしれない)そういった環境に起因してモチベーションがあがらなかったのではないかと考えている。

いたいコンサル すごいコンサル--究極の参謀を見抜く「10の質問」

■感想■

社内SEもコンサルも一長一短でどちらが良いかはわからない。ただし、A男子の体験談を聞く限り、バリバリ仕事をした人がそろそろ疲れたから、

   安定したい、楽したい、さぼりたい

といった動機で転職するのは良くないなと思った。特にコンサルの人が「給料はあんま下げたくないし、でも楽したいから大手事業会社に入ろう!」はかなり危険と感じた。大手事業会社ってそもそも儲かっているから「大手」であって、暇だったら高い給料も払えないだろうし、みんなさぼっていたら会社が成り立たないはずである。普通に仕事したら楽ができないのは当たり前な気がする。

「無責任になって丸投げできること」も一つの才能であって、今までそういう生き方をせずにまっすぐ突っ走ってきた人は「無責任にはなれない」と認識すべきではないかと思ったり、思わなかったり・・・・・(´・ω・`)

 

新・独学術―――外資系コンサルの世界で磨き抜いた合理的方法

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