IT資格取得~受験料の節約~

ITに関する資格についてのブログ

【コラム】思考の整理学~産業革命とAIの台頭~

たまたまNHKを見ていたら、異例のベストセラーとして「思考の整理学 (外山滋比古)」が紹介されていた。この手の本は読んでもすぐに忘れてしまうし、頭に残らないので避けてきたが、インタビュイーが「世界が変わった/私のバイブルです」とごりごり押してくるので、ついamazonでポチってしまった。NHKちくま文庫の宣伝してるのではないかと思うぐらいの押しっぷりであった。

自己啓発系の本は、蛍光ペン片手に暗記するぐらい何度も読むことを勧められるが、一度もそんなことはしたことがない。もっかい読む気にならんのが普通な気がしているが・・・

とうとう、人生初の繰り返し読みたくなる本に出合えたかと期待して読み進めてみたが、、、、残念ながらいつのパターンであった。

だがしかし、印象深い文章には出合うことができた。

思考の整理学は1986年に初版が発行されている。やっとワープロが出てきたぐらいの年であり、一家に一台パソコンなんて到底考えられない時代である。当時パソコンが人々の仕事を奪うなんて考えていない人もたくさんいたと思うが、外山氏はパソコンの台頭を明確に提言しており、先見の目に非常に関心した。しかも、それを産業革命を例に解説してくれているので、非常にわかり易かった。

そこで私がビビット来たのは、「AIの台頭」である。

  ・産業革命ブルーカラーの仕事を奪った

  ・パソコンの登場はホワイトカラーの仕事を奪った

果たしてAIは何を奪っていくのであろうか。AIは「人間性のある仕事」を奪ってしまうのか。と電車の中で少し哲学的なことを考えてしまった(´・ω・`)

プロデューサー、コンサルタントウエディングプランナー、医者、薬剤師etcetc

人間しかできない仕事は数えきれない。50年後どうなっていることやら・・・

50年後だったらAIの台頭より自分の年金がどのくらい貰えているかの方が重大事項な気もしないことはない( 一一)

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 

本物のおとな論 人生を豊かにする作法

本物のおとな論 人生を豊かにする作法

 

 

 

 

 

 

 

 

【コラム】ここが変だよ日本のプロジェクトマネジメント②~金メッキ~

日本のコンビニエンスストアの過剰サービスが問題になっている。ドーナッツ作って、公共料金の支払いやって、宅急便送って、弁当温めて、、、、一体何個のオペレーションがあるのか。。謎のお客様は神様精神で、少しでも手間取ると怒り狂う人たち(´・ω・`)ちょっと待て・・・対応しているのはアルバイトだよ。。

要は

 アルバイトとしてやるべき仕事 <<< 提供するサービス

の構図になってしまっているのである。この状態をPMBOKでは「金メッキ(過剰品質)」と呼んでいる。コンビニを例に挙げたが、プロジェクトマネジメントの現場でも横行している。「金メッキ」状態を認識しながら「過剰品質を当たり前のようにやってしまうベンダ」が多い。

本来100万円でやるべき内容を平気で、50万円でやってしまう。そうなるとどうなるか。。「50万円が暗黙のルール」になってしまうのである。価格崩壊である。単価商売の建設やシステム開発の「人が売り買いされる現場」だともっと深刻な問題を引き起こす。本来、「1ケ月150万円」の価値がある人が、延々と「50万円」で働かされてしまうのである。そうなると、、

 ・給料が上がらないからモチベーションが下がる。

 ・モチベーションが下がるから、生産性が下がる。

 ・生産性が下がるから、人を追加してカバーしようとする。

 ・追加した人もモチベーションが低いから、生産性がより下がる。

負のスパイラルに陥るのである。ではどうすればよいのか。。。

プロジェクトマネージャーが基本に立ち返ればよいのである。プロジェクトは人が多ければ多いほど、生産性が低下する。これは不変の真理である。自分の思い通りのこと人に指示してやってもらうことは非常に難しいことである。なので、少数精鋭でプロジェクトを回すことを第一に考える。そこで重要なのが、プロジェクトマネージャーが率先して、「明確な役割定義」をしたうえで、「役割に応じた報酬をコミット」することである。

最近自分が強く感じているのは「明確な役割定義」ができないプロジェクトマネージャーが多いということである。これは、要求仕様/RFPが書けないプロジェクトマネージャーとイコールであると考えているが、この辺の話はまだ今度・・・

 

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

 

 

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

 

 

【コラム】ここが変だよ日本のプロジェクトマネジメント①

最近は設計書を執筆することも、コードも書くこともめっきり減り、日々マネジメント、マネジメント、マネジメントの地獄・・・

かっこよく言えば「お客様の実行支援」となるが、やってることはぶっちゃけ日本語が書ければ誰もできるようなこと。ただ、誰でもできるはずなのに、ちゃんとやらない人もいるのも事実ではあるが。多重下請けの構造が悪いのか、単にやる気がないだけなのか、どちらにしろ原因はしょうもないことではないことではないかと思う。

愚痴を書きだしたら、キリがないので、プロジェクトマネジメントの変だと思うことをつらつら書いていきたいと思う。

一つだけ、言っておくが、別にアメリカとか他の国のプロジェクトマネジメントを知っているわけではない。

■プロジェクトマネジメントを勉強していない人が多すぎる件■

資格と同じで、勉強していればよいとい話ではないが、基礎中の基礎も知らずにプロジェクトマネージャーとかになる人が多いと感じている。コード書くときとか、独学・業務で結構自主的に学ぶと思うが、プロジェクトマネジメントになった途端それをやめる人がいる。意味不明である。経験、勘、度胸のいわゆるKKDでどうにかなると思っているのか。

プロジェクトマネジメントにも王道があり、それをいかに応用できるかが重要なのである。Struts、SpringなどのFW(フレームワーク)を使用して効率的にプログラムを作成するのと同様に、PMBOKなどのFWを使用してプロジェクトマネジメントを効率的に行うのである。この辺のFWの知識がない人ほど「PMBOKは役に立たない」とか平気でいう。もうバ〇である。「全部が全部PMBOK通りにやるから」おかしいのであって、必要なエッセンスを抽出してプロジェクトに取り入れるのが本来の姿である。PMIもそもそも「そのまま全部PMBOKのとおりにしろ」とは一言も言っていない。「PMBOKはプロジェクト特性に合わせてカスタマイズしろ」と言っているのである。

やっすいやっすい経験を盾に暴力的なマネジメントをするぐらいだったら、FWを学んだ上で、王道的なマネジメントをしてもらいたいものである。

 

第二回に続く・・・・(´・ω・`)

 

はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫

はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫